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日本語コースのある 市内名門高校での日本留学紹介
テト(旧正月)前の最期の参観日に、校庭にて説明会をさせて頂けました。
木々の木漏れ陽とあふれる生徒達のコントラストがきれいだったので校舎の3階から撮った写真です。
校庭にあふれる生徒達の笑顔を見ていると小学校時代の子供が溢れていた頃の風景を思い出します。校舎に入りきれず、プレハブ校舎の床をギシギシ踏み鳴らしていた音と感触はまだどこかに残っています。
そして、その学校が統廃合されて、今は校舎のみ寂しく立っている … ということを思います。
忘年会
今年のテトは、28日。19日、20日と中部などから来ている生徒たちから帰省を始め、授業最終日である21日まで頑張っていた生徒達にも参加をよびかけ教職員との合同忘年会をしました。
いつも生徒と教職員には「(せっかく縁あって一緒に教え、学び合っているのだから)チームとして結束できるように努力しよう」と話しています。
例えば、サッカーでは(負けるチームは)一人が抜かれたらシュートを被ります。負けないチームは、抜かれたら他のメートがBack upしてシュートを回避させます。被シュート数0なら、負けない確率が100%近くになります。
(技量が足りず)「抜かれた奴が悪い」のではなく、そのマイナスをカバーできなかった上手な選手に対して「DFのリーダーである責任を果たせなかったんじゃないのか」、「自分が抜かれないのが目標ではなくチームが勝つのが目標ではないのか」と(私なら)叱責します。
いつの頃からか『クラス運営も同じじゃないか』と考えるようになりました。
経験のない教員は「A君は、がんばらないから、試験の結果がダメ」と口に出します。私は、そんな時「どうして先生は、A君をがんばらせないんですか?」と質します。
「宿題もしてこない…」とこぼすなら「どうして宿題をさせようとコーチングしないのか」と質します。そして、「A君をバックアップする生徒を決めていますか?」と訊きます。
この聞いたことのない無茶な質問(問答)を素直に耳を傾け、正対できるかが教員から教師になれるかどうかの試金石です。それは、Teacher(ただ教える人=員)から Coach(=師)になれるかどうかという分岐点です。
わが師の恩~~♬ と言うのは、そういう方への感謝の歌だと思います。
この日も初級クラスの生徒の隣に上級クラス生徒を座らせるようにしました。今は、サッカーのベトナム・チームのように弱いチームですが、いつかはブラジルやドイツ・スペインのようなチームにできれば、そしていつかはチャンピオン(生徒全員がN1取得)になると日々願い、日々頑張らせています。
モット、ハイ、バー ヨ~~~!!!
いのち の授業
昨年からスタートした介護福祉士養成コースの授業の一コマです。良い本を探していたところ日野原先生の書籍に感激し、学生達に少しでも何かを伝えられたらと作成しました。
日本の介護を将来にわたって支えてくるリーダー候補達なので、業務上支障がないN2レベルの高度な日本語能力+介護業務知識とスキルだけでなく、マインドの部分での養成にも少しでもお役に立てればと思います。
この問題の授業でのご活用は、ご自由にどうぞ。また、⑬ の問題の解答は、このテキストには載せていません。学生達には、「(答えは(日野原先生のご本の中にあるよ」とご本を渡しました。
いのち の 授業(じゅぎょう)
日野原(ひのはら)先生は、有名(ゆうめい)な医者(いしゃ)です。1911年生(う)まれの106歳(さい)です。先生は、今もお元気(げんき)に仕事(しごと)をされています。そして、ときどき、小学生(しょうがくせい)に授業(じゅぎょう)をされます。何の授業でしょうか。 … それは、命(いのち)の授業です。
命があるから、生きている。命があるから、遊(あそ)んだり、たべたり、勉強(べんきょう)したりできる … と思(おも)っていませんか。では、命って何だと思いますか。
心臓(しんぞう)ですか? 頭(あたま)ですか? 身体(からだ)全部(ぜんぶ)でしょうか?
心臓は、生きるために必要(ひつよう)ですね。しかし、心臓は命とは言(い)えません。
命は、見(み)えますか? 見えませんね。
では、命があるからできることをもう一度(いちど)、考(かんが)えてみましょう。… そう、生きていることです。今日、生きていること、明日、生きていることです。つまり、命は、生命(せいめい)=寿命(じゅみょう)(生きている時間(じかん))と言えます。
例(たと)えば、1時間だけ自由(じゆう)に使(つか)える時間があったら、どうしますか? ゆっくりしますか? 友(とも)だちとあそびますか? 部屋(へや)をそうじしますか? 本を読(よ)みますか? … 同(おな)じ1時間でもその使い方(つかいかた)は、いろいろでしょう。ですから、命は
『 命=あなたが使える時間 』 なのです。
あなたは、朝(あさ)起(お)きてから何をしますか? ご飯(はん)を食(た)べて、学校(がっこう)に来(き)て、勉強して、友達(ともだち)と話(はな)して、音楽(おんがく)を聴(き)いて、本を読んで、シャワーをあびて、寝(ね)て…。 それらは、みんな自分のために使っている時間ではありませんか?
ご両親(りょうしん)は、どうですか? 家族(かぞく)のためにご飯をつくったり、そうじをしたり、子供(こども)を学校に送(おく)り迎(むか)えしたり、子供が勉強できるためにお金(かね)をつくったり…。大変(たいへん)ですね。働(はたら)くということは、そういう時間が増(ふ)えてくるということなのです。
「自分のことばかりでいいのかな?」と考えてみて下さい。
二十歳(はたち)で成人(せいじん)となります。それは、どういうことでしょうか。自分がひとりで考えて自分の時間の決(き)められる大人(おとな)になるということなのです。
そのことを『自立(じりつ)』と言います。自分の時間こそが命なんだと考えて、自分のなすべきことを自分で設計(せっけい)することが「生き方上手(じょうず)」ということです。それは、上手に死(し)ぬための準備(じゅんび)にもなります。そして、自分のなすべきことが分からないと生きている意味もあまり感じられなくなります。
① 日野原(ひのはら)先生は、どんな方ですか。
② 先生は、小学生に何の授業をされますか。
③ 命は、心臓ですか。
④ 命というのは、〇〇です。 〇〇=( )
⑤ 30分間、自由に何をしてもいいなら、何をしますか。
⑥ ⑤ ですることは、自分のためのことですか。
⑦ お父さん、お母さんはご自分のために何かしていますか。
⑧ それは、なんですか。
⑨ 成人というのは、どういうことでしょうか。
⑩ 二十歳になったら、お酒を飲んでもいいですか。
⑪ 自分のなすべきことを自分で設計することは何上手?
⑫ あなたは上手に死ぬ準備を考えたことがありますか。
⑬ どうして、命は、目に見えないのだと思いますか。
⑭ あなたの『なすべきこと』は何ですか?
⑮ この話についてどう思いましたか。 すばるアカデミー
キャリア・エデュケーション
先日、娘の通う学校(中高)からのご依頼を頂戴し、中学生対象に自分のキャリア(?)に関して話させて頂く機会がありました。
「ベトナムで学校を設立したことや海外での起業など」というテーマでしたので生徒さん達は、「こんな話を聞きたいのかな?」と思っていましたが、約40名(20名x2回)もの希望者があり、びっくりしました。
どういう話が面白いのか生徒さん達の表情を見ながら、話しを進めましたが45分という長い時間(居眠りをする子もなく)集中して、楽しそうに聞いてくれた(聞く力)には感心しました。
その後、感想文も頂戴し、伝えたかったことがしっかり把握されていることと話を自分のこれからに繋げていることに感心しきりでした。
留学生や(いわゆる)帰国子女の子達も数名いましたが、みな漢字には苦労していましたが、自分の言葉で、日本語に出来ない言葉は、カタカナ表記でしっかり伝えてくれました。
これが中学生とは! 自分の中学生の頃と比べると恐ろしいほどの能力です。
こういったダイヤの原石のような子等が日本にはたくさんたくさんいるのですから、指導する側(日本の国としても)は大切に育てなければならないし、特に、これからの不確実性に富むボーダレスの時代を生き抜くために、多様性を受け入れる力と逆境にも心が折れないしなやかさを持たせてあげたいものです。
枠にはめずに、凹のところを埋めるより、凸のところを自由に伸ばせるだけ伸ばしたいと思いました。
最後に、生徒さん達の『最も印象に残ったこと』で一番多かったのは、『 お金がなくなり、好きな人もいて日本に帰るかベトナムに残るかという岐路に立たされた時、ベトナムに残ることを選んだこと』でした。
本校卒業生ニーさん 留学生クイズNHK「Rの法則」に出演
ニー さんの出演番組 NHK Rの法則
鹿島学園様に入る前に「君みたいなTOEFL110点の子などそうそういないのだから、(どうせ日本の高校に入るなら)生徒会長になりなさい」と言って送り出した日のことを思い出します。
塾の教師から言われた突拍子もないことを実行に移せる子はなかなかいませんが、それも才能なのでしょう。
こうなれば、どんどん目立ってもらい、全国の留学生の励みになれるよう、そして、日本の諸先生方の意識(留学生の能力と個性を最大限に活かし伸ばすもの)を変えてもらいたいと願うばかりです。
行け! ニーさん!
早稲田アカデミー・トフルゼミナール 合同海外受験講演会
毎年恒例の講演会を今回は、トフルゼミナール様との合同で開催いたします。
最新の中学・高校受験情報や英語教育や国際留学など情報満載です。
必ず有益な会となるかと存じます。
奮ってご参加下さいますようお願い申し上げます。
尚、申し込みは、早稲田アカデミー特設サイト或は本校のEメール vietnambep@yahoo.co.jp(藤沢)宛てにお願い致します。
定員に限りがございますので、必ず事前登録のほどよろしくお願いいたします。
ホーチミン文部省 認可校 BEP すばる アカデミー
MG 藤澤 謹志 Fujisawa Kinji
22-24 Dinh Cong Trang St. Tan Dinh ward Dist 1. HCM City Vietnam
℡(84-8)3820 9264 メール :vietnambep@yahoo.co.jp
URL http://business.vietnam-life.net/bep/ ベトナムの窓
本校卒業生 ニー(Nhi)さん 日本の高校の生徒会長になる
2年前、本校から巣立って日本の鹿島学園高校に入学したニーさんが、なんと生徒会長になった。
留学生が日本の高校の生徒会長になるというのは、恐らく日本の教育史上、前代未聞の画期的な出来事ではないだろうか。勇気を奮って立候補した彼女も偉いが、彼女を認めた生徒たちや応援された教職員の方々も偉いと思う。
「国際化を目指す」と謳う学校様は、いまや殆どがそうだ。しかし、それは日本人学生に対して世界で活躍できる人材になってほしいという希望的な願望に近い場合がまだまだ少なくないように見える。
学校が英語圏の学校(名門校)と姉妹校になったからと言っても、それで学校の国際化が進んだとは言えないことは日本の多くの大学を見てもわかる。国際化の進んだ学校にとっては、そんなことは敢えて言うことではないからだ。
そして、卒業生が世界で活躍するということは、多種多様な民族の人々と協力していかねばならないということは、国連を見てもすぐ分かる。だから学生の多感な時期に、多種多様な人々とじかにふれあうことは、100回のグローバル・イシューの授業を受けるよりも効果がある(と思う)。
それは、USAや豪州などに行き、1か月くらいいた日本人学生は実感できるはず。しかし、1年中そういった留学生が隣席にいるほうがもっといいに決まっている。日本語が未熟なら尚のこと良い。その子が英語圏の子でない方が更に良い。その子の苦しみ悩みを一緒に思い、手伝ってあげることこそが国際化(多文化・異文化共生)教育の第一歩でありたいものだ。
ニーさんには、日本人の生徒会長には出来ない発想があるだろうし、それを実行していく行動力も発揮してほしい。
思い付きだが、私服の日とか英語の日(教員も含め英語しか使ってはいけない日)とかの設定などは、変化・変革は身の回りから明日にでも出来るということを体験させてくれる。
変身を「嫌だ、痛そう」と拒む青虫は、蝶となって飛翔することはできない。
尖閣の問題における中国人留学生とその他学生のディベート(中国人は反対側に立ち、その他の学生は賛成側に立つ)なども面白いし、韓国学生なら竹島や在日やヘイトスピーチ問題。ベトナム人ならベトナム難民と日本の受け入れなど国際化を考えるイシューは、いくらでもある。
日本語能力試験日
本日は、7月最初の日曜日。年2回しかない日本語能力試験(JLPT)の試験日でもある。
朝から、お昼近くまで、約4000人の学生が日ごろの努力を試す。
会場になっている高校で、偶然試験の監督官をされている大学教授と10数年ぶりに会えて、いろいろ話をさせていただいた。
私が、人文社会科学大学付属の南学というところで教えていた時にご指導くださった方だ。
80歳の今でも現役で教壇に立たれて、ベトナムの日本語教育発展に尽力されている姿に頭が下がる思いと共に自分もまだまだ足りないと気持ちを新たにさせて頂いた。
ちなみに、教授によると最近は、中級に挑む学生が増えているという。